
――株式会社エヌテック『立ち上げのきっかけ』
元々この同業の仕事で勤めて、11年間務めさせていただきまして、いろんな思いの中で、「しっかりした人材育成をしよう」「技術者を作り出そう」という思いの中でこの会社を始めました。
やはりこう、企業理念にもある通りですが、ちゃんとした知識と技術を持った人間を、この業界や世に送り出していくというような思いが強くて始めたというところですね。
――『しっかりした人材・技術者育成』を望む背景
ちょっと工事施工の業界全体の質が低いというのがあります。われわれの検査業界だけの話じゃなくて例えば電気工事士の業界もすごくレベルが低かったんですよね。それは、電気工事士ってだいたい年に1回の国家資格なんですけれども、結構難しくてみんな受からないんです。そうするとみんな無資格で工事したりするので、結構いい加減な工事屋さんが多かったんですよね。そこで試験の問題の出し方とかを変えて、勉強したら受かるように変えていったんですよ。そうしたらその業界というか、その電気工事の業界全体の知識とか技術レベルって上がってきたんですよね。
実はわれわれの消防業界の中でも、正直言って何やってんだかよく分からないところが多いんです(笑)。そこでやっぱりこう、ちゃんとした知識と技術を持って資格を持った人間が業務に当たる、というところが必要かなと思います。


――ここまで『着実に安定した組織』を構築
2004年から始めましたので現在16、7名ですね、ずいぶん経ちました(笑)。いっぺんに人を2人、3人と入れたときもあったんですけど、まあちょっとやはり辞めちゃう人もいるので、結果的に1年に1人ずつ増えまして今社員が16名ですね。私と家内が専務で合わせて18名です。
――『業歴10年以上のベテラン資格保持者』も育ってきた
今いるメンバーはかなり長く勤めてもらっています。まあ10年以上になる人間が何人も、本当にひとりでもう仕事を切り盛りできるような人材が育っています。ですからその基幹となるメンバーが、やっぱり新しいメンバーをこう指導していってもらえればさらに広げることができるのかな、と思いますね。


――定期昇給と別に『資格手当や職能手当も支給』
資格を取ったらそれがもうすぐ手当てになるように「資格手当」というものをつけています。当然その資格を持って業務に当たって、その業務ができるようになったらさらに給与アップします。実際は資格を取っただけじゃ仕事ができないので、資格に合わせた仕事ができるようになったらまたそこで、その職能手当として手当が増えるわけです。ですから資格取ってがんばっていれば定期昇給とは別に、まあ1万とか2万とか上がっていっちゃうような方式ですね。
さらに今やってるのは「お祝い金」を出してます。ちょっと会社のほうで「これを取ってほしい」という資格があるので、それを取った方にはお祝い金として5万円とか3万円とか、という手当とは別に一時金を出しています。
――資格知識だけでなく『現場経験の積み重ねが大事』
そうですねやはり、「もうまさしく百聞は一見にしかずで自分でこう」見て触ってやってみる現場がその研修の場でもあります。建物っていろいろありましてもう教科書通りにすべてが一緒っていうわけじゃないのです。その辺はもう経験でしかないです。お恥ずかしながら、もう私でも「エッこんなこんな状況があるんだ」って驚くような現場もありますから。
